とこ穴です。
JBC3競走のトリを務める「JBCクラシック」の予想記事になります。
浦和2000mはコーナーを6回も回る特殊のコース形態。小回り適性が如実に出る舞台で、若きダート王クリソライトは、このコースを嫌ってここをパスしたほど。(本当に強ければ関係ないとも思いますが)
顔ぶれを見ると、コースが合いそうな脚質は①番シュテルングランツ、⑪番ワークアンドラブあたりですがに、ここは力差が大きい印象で、コース適性で補えるとは到底思えません。順当に中央馬でいいでしょう。
JBCクラシック2019予想
⦿⑦番アンデスクイーン
○⑧番チュウワウィザード
▲⑨番ロードゴラッソ
△③番オメガパフューム
△⑫番センチュリオン
△④番ストライクイーグル
本命は⑦番アンデスクイーン。
レディスクラシックが1800mならそちらへ回ったのでしょうが、今年は1400m。距離適性を取って牡馬相手のクラシックへエントリーしてきました。
しかしそう思わせたのは、単に距離適性だけではないでしょう。強靭な末脚で重賞2連勝中。牡馬顔負けの迫力が出てきました。
全7勝はすべて左回りで、右回りは【0-2-0-5】。しかし4走前の東京②着、3走前の中京④着が示す通り、これは単なるタイミングの問題。不安はありません。
そして注目したいのが、この馬の血統。(ノブワイルドでも言ったような・・・)
母レイナカスターニャは1勝で終わりましたが、その妹が現役時時代6勝を挙げたアロマティコ。重賞勝ちには届きませんでしたが、秋華賞、エリザベス女王杯③着の実績もありました。
そしてさらに辿って3代母がアンデスレディー。ノーザンテーストを父に持つこの牝馬が名繁殖牝馬で、産駒に重賞3勝のインティライミ、2勝のサンバレンティン、福島記念勝ちのオーバーザウォール。重賞勝ちこそありませんでしたが、6勝を挙げたフォルクローレは、ステイヤーズ3連覇のアルバートを送りました。
もっと遡れば、プレミアムボックス、ワンモアチャッター、スマートギアの名前も出てきますが、これだけ羅列すればもう気づいたでしょう。そうです。この血統は・・・
「GI馬が産まれていない」
んです。
インティライミなんて普通の年なら文句なしのダービー馬でしたが、相手がディープインパクト・・・。巡り合わせひとつですが、こういう運、ツキのなさというのも血の宿命なのかもしれません。
もしかすると、アンデスクイーンも数年後には「レディスクラシックが1800mだったらなぁ」とか言われるかもしれませんが、逆風をはねのけてこそ価値があるというもの。1800mのレディスプレリュードは間に合った感じでしたが、2000mのブリーダーズGCは完勝のひと言。距離は2000mの方が合うはずです。
対抗は⑧番チュウワウィザード。
数多くの有力馬に騎乗しつつも、今年まだGIを勝てていない川田騎手。ここまで来るとオカルト的とはいえ、ここもアカンのちゃうけ?とか思ってしまいますよね。みやこSのインティも最下位でしたし。
とはいえ、さすがにここは連対確保は最低限という印象。小脚も使えるタイプですから、初めての浦和でも特にマイナスはないと思います。
単穴が⑨番ロードゴラッソ。
前走のシリウスSは、4角先頭から押し切る強い競馬。ハーツクライ自身がそうでしたし、産駒のジャスタウェイも同じく、この父系は一度波に乗ると手がつけられなくなる傾向にあります。連勝馬が多いのもそのあたりが影響しているのでしょう。一気のGI格勝利。あると思います(天津木村)。
