お疲れさまです。某競馬専門紙の穴馬担当です。
浦和→大井のリレー開催も今日が最終日。そして門別競馬場では、2歳重賞「第43回・栄冠賞」が行われます。
今回は栄冠賞の予想記事となりますが、まずは押さえておきたいポイントを2つばかり。
①素質重視
過去の勝ち馬を見てみると、クラーベセクレタ(2010年)、ノットオーソリティ(2013年)、タイニーダンサー(2015年)など錚々たる顔ぶれ。2着馬にも手を広げると、ダービー馬ヒガシウィルウィンや、桜花賞を制したモダンウーマン。今年のセントポーリア賞を制したハッピーグリンもいますから、とにかく出世レースの側面が強く、素質重視の傾向と言えるでしょう。
②距離実績・経験
そしてもうひとつが距離実績。1000m→1200mへと移行した2009年以降の勝ち馬9頭を見てみると、1200m実績・経験がなかったのは、12年1着のシーギリヤガール1頭だけ。残りは8頭は1200mでの勝ち星がありましたから、やはり経験の有無は大きいと見るべき。
そして目安程度とはいえ、持ち時計も重要。上記8頭はすべて1分15秒台の時計がありましたから、速いに越したことはありません。
今年のメンバーで、1200m実績、経験があるのは①②⑧⑨⑫⑭番の6頭。馬場差もありますが、これを時計順に並べてみると
①番ヒットザットウェイ(1:15.8)
⑫番サキコトレーヴォ(1:15.8)
②番ダイキンボシ(1:16.4)
⑨番ウワサノコウタロウ(1:16.7)
⑭番ホワイトヘッド(1:17.5)
⑧番イグナシオドーロ(1:17.6)
今年は馬場が重く、時計が掛かるケースが続出していますから、データ関係なし!となるかもしれませんが、過去の傾向から、勝ち馬はこの6頭のどれか。ということになります。
では予想の方へ参りましょう。
第43回 栄冠賞予想
◎⑫番サキコトレーヴォ
○⑤番ステッペンウルフ
▲⑭番ホワイトヘッド
△⑧番イグナシオドーロ
△②番ダイキンボシ
△①番ヒットザットウェイ
本命は⑫番サキコトレーヴォ。
1200mで初戦勝ち。時計も1分15秒8なら、十分合格点がつきますし、逃げて勝ち上がってきた馬が多い中、この馬は中団からの差し切り。3角からグイグイと内目を突いて追い上げたレース振りは、完成度の高さを示すものでした。
JRA1000万から園田へ移籍すると、摂津盃、マイル争覇など重賞タイトルを獲得。女傑として一時代を築いたエーシンアガペーが母と、血統的な魅力も大きい馬。内の各馬を見ながら運べる外枠も好材料です。
対抗が⑤番ステッペンウルフ。
前走は初めての1200mにも難なく対応。サウスヴィグラス産駒らしいスピード馬で、スケールの大きさを感じさせる馬です。鞍上はディナスティーアでヒダカソウカップを制し、ブレイク寸前の山本騎手。2つ目の重賞制覇も。
以下、1200m実績馬を上位に取る形。イッキトウセン、ラブミージュニアは鞍上も含めて無視はしちゃいけないんですが、ともに1000mまで。人気なら蹴り甲斐があるというわけですね。
